盆休みの連休初日が山の日なので、福島県の安達太良山に登ってきました。ここ数年、旅行や登山でツルんでいる友人S氏と、おっさん2人登山です。
今回は最もメジャーな奥岳登山口(あだたら高原スキー場)から登ります。仙台宮城インターを起点とすると、登山口の駐車場まで僅か1時間半程度の距離です。
高速の降り口は福島西IC、二本松ICどちらでも、到着時間はあまり変わらない感じ。両ルート共に迷う箇所は無いのでお好みで。
2018年8月11日(山の日)は、やたら動きの遅かった台風の影響で、天気予報は「曇り時々雨」と微妙な感じ。時間の経過と共に天気は回復傾向なので、大丈夫でしょ!と祈って仙台を出発。
宮城県内では曇り空だったのに、福島に入って小雨が降り始めるwww。憂鬱な気持ちのまま車を走らせ、予定通り7時半頃に駐車場に到着しました。
とりあえず雨は止んでいる。風も強くない。
奥岳登山口から反時計回りで安達太良山の山頂をめざす
ロープウェイ乗り場に来て想定外の事実に気が付く。ロープウェイって八時半からやん。都合よく見落としてますた。でも、開始時刻すこし遅くね?。
少し待ってロープウェイ乗るか?ロープウェイは断念して薬師岳まで登山道を登るか?でも、それだと結局ロープウェイ乗った組に先行され、大名行列よろしく混雑した時間帯を登ることになりそう…。
しばし悩んで出した結論は…。奥岳登山口から反時計回りで登り、くろがね小屋経由で山頂を目指し、帰りは薬師岳に向かいロープウェイで下山することに。
筆者たちが歩いた安達太良山の登山ルートです。
8時05分。登山開始。ロープウェイ乗り場を横目に見ながら歩を進めます。
この時間、こっちのルートから登る人は多くない模様。
登山道の案内図。
烏川橋のたもと、「あだたら渓谷 自然遊歩道」との合流地点。
初めて歩く山って、実際に行ってみると思っていたのと何か違うって事ありませんか?
今回少し分かり難いなぁと感じたのは、烏川橋の先でルートが二つ有るんですが、地図で見て最短ルートを想定していていたんだけど、現場で普通にぼんやり道なりに進んでいると、歩行距離が長くなる「馬車道」を歩いていたでござる。
地図上の最短ルートは、実は「旧道」で狭くて歩き難いルート。初めて登るライトな登山者なら、ほぼ間違いなく広く整備された「馬車道」を歩くことになるでしょう。
勢至平の標柱。
9時45分。勢至平の標柱から少し歩くと勢至平分岐点があります。筆者らは、くろがね小屋を目指して道なりに直進します。
金明水神の石碑。飲める水場みたいです。
馬車道ってゆーぐらいの道幅なのでランクルだって走れます。
くろがね小屋が見えてきました。
10時10分。くろがね小屋に到着!
とても腹が減ったので、小屋の前の休憩できるエリアで少し長めの休憩をとり、持参したコンビニおにぎりを食し腹を膨らまします。
小屋でトイレを借りてスッキリしたところで出発。
沼ノ平へ続く、火山ガス遭難事故の影響で封鎖され廃道となった登山道。
11時19分。峰の辻に到着。
中央のポチっと盛り上がっている部分が安達太良山の頂上。
通称 乳首です。
めっちゃたってます。(〃∇〃)
峰の辻から安達太良山山頂の乳首までは目と鼻の先です。地図では峰の辻と山頂を直線的に結ぶルートが記されているんですが、実際のこのルートは結構キツイです。
急こう配の坂を下り、そしてまた急こう配を登って行く感じです。写真じゃ全く伝わりませんが、初めて来た人が積極的に選ぶルートではないと思う。
多くの人が選ぶように山腹を横切るように迂回。沼ノ平を見下ろせる牛ノ背に出て絶景を堪能してから、乳首を目指すのがベストな気がします。
11時41分。1646m地点。牛ノ背の標柱。ガスっていて周りは何も見えません。それにしても風が強くて帽子が飛ばされそう。
そうこうしてたら、ガスが切れて凄い景色が出てきたっ!
沼ノ平。
マジで、す ご い よ。
そこだけ、本当に別世界の風景。オッサン2人ではしゃいでいたら、近くにいたベテラン山男と思われる紳士に声をかけられ、沼ノ平について色々教えてもらった。
テンション上がって同伴者のS氏と写真撮りまくりー。でも、やっぱり風が強すぎて直ぐに真っ白になってしまいます。
沼ノ平を十分堪能したので、本日の目的地である安達太良山の山頂、通称(乳首)を目指して牛ノ背のなだらかな上り坂を歩きます。
この辺まで来ると風はあまり強くないのが不思議な感じ。乳首の上ではしゃいでるチビッ子の歓声が風に乗って流れてくる。ああっ、早く乳首に登りたいっ!
12時8分。安達太良山の山頂広場に到着!
この乳首直下にある、安達太良山山頂の標柱は記念撮影で賑わっています。おひとり様で登頂される方も少なくないように見えましたが、近くの人がシャッター押します?みたいに声をかけあってる感じで、ボッチ登山でも安心ですね。
渋滞の切れ間を見計らって、乳首登頂に成功!常に数組の人が記念撮影待ちしてますが、これでも今日のピークは過ぎているんだろう。
人の切れ間を見つけて、自撮り棒にてS氏と一緒に乳首で記念撮影。
なかなかいい感じに撮れました。
でも、やっぱりiPhoneよりデジカメの方が綺麗に撮れるので、人が近くに居るならお願いしてシャッター押してもらった方がいいかも。
12時30分。無事に乳首も制覇したので速やかに下山開始。
途中から登山道は狭くなり、チビッ子たちの団体さま渋滞に引っかかりつつノンビリ下山。正直にいうと、この区間の景観は非常につまんない。
13時46分。途中にあるはずの仙女平分岐に気がつかないまま、薬師岳の近くまで下りていました。S氏は既に電池切れなので薬師岳の展望台はスルーして先を急ぐ。
13時49分。ロープウェイ山頂駅に到着。
ザックを降ろし靴の泥を水道で洗い落として少し休憩。
チケットを自販機で買い、待つことなくゴンドラに乗車。10分程で登山口近くのロープウェイ山麗駅に到着。
14時12分。本日の山行は終了です。お疲れ様でした。
登山靴を脱ぎ、ザックを車に放りこんで、目も前にある温泉「奥岳の湯」で汗を流しました。露天風呂が超きもち良くて、下山後直ぐに600円でこのお風呂は有難い。
ちなみに、ロープウェイ利用者は半券を渡すと50円割引されるので捨てないでね。コーヒー牛乳を飲んで暫しまったりしてから、遅い昼食を食べるために移動です。
15分程度車を走らせ、「道の駅つちゆ」に到着。建物は割とこじんまりとした造りなんですが、人が多く凄く賑わっているのが印象的でした。
とにかく腹が減ってたので飯屋に直行。
たぶん、「山の恵みの天ぷら丼 セット」を注文。美味かったwww
観光地の飯屋って基本的に微妙なんだけど、「道の駅つちゆ」の天丼は美味かった。単に腹減ってただけ?こんにゃくの天ぷらとか珍しいし、とにかく満足できました。
15時50分。国道115号・土湯バイパスを福島西IC方面へ車を走らせ帰路につく。
まとめ
仙台より安達太良山までの移動時間は、GoogleMapの予想通りで往路復路ともに1時間半程度でした。
国道115号・土湯バイパスは走りやすい道路なので、仙台方面からなら福島西ICで降りて安達太良山を目指すのが良いでしょう。
奥岳登山口(8時5分)→くろがね小屋(10時10分)→峰の辻(11時19分)→1646m地点(11時41分)→山頂(12時8分)→乳首(12時25分)→下山開始(12時30分)→山頂駅(13時48分)→奥岳登山口(14時12分)
所要時間:6時間7分(休憩時間とロープウェイ込み)
お腹が大きなオジサンと引き篭もり中年男だと、登り勾配が少しキツくなった途端にペースが乱れちゃいます。登る距離が短い右回りの方が楽だったかかも。
今回、なぜか「あだたら渓谷 自然遊歩道」の存在を見落としていたので、次回は必ず散策しようと思います。
当初の計画では13時頃までに下山して、野地温泉ホテルで日帰り入浴しようと考えていたんですが、想定よりだいぶ遅くなり受付時間に間に合わず断念しました。
安達太良山は秋の紅葉シーズンにまた登りたいので、その時まで登山プランを練り直して、素晴らしい乳白色の温泉を堪能したいな。
もしくは、岳温泉で食事して温泉に浸かるの好さそうなので、もう少し丹念にリサーチして登山計画を練ってみます。